家の壁にカビが生えてしまうと気分も滅入りますね。
何とか早いところ取り除いて、何も無かったことにしたい!
カビは生き物ですからみつけたらとにかく殺菌あるのみ。
消毒用エタノールが壁と人に優しくカビを除去してくれますよ。
壁のカビ撃退にエタノールの活用法をご紹介します。
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消毒用エタノールはカビを分解・殺菌できる
消毒用エタノールはアルコールと水分から作られています。
「消毒用」と名前に付く位ですから、人の手はもちろん医療現場で体に触れる様々な器具なども消毒して細菌感染を防いでくれます。
エタノールには細胞のたんぱく質を分解する力があります。
カビたんぱく質も分解し死滅させてくれますから、家の中のお掃除にも大活躍してくれますね。
しかも成分は万が一体内に入っても全く害がありませんから、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えます。
消毒も出来て掃除やカビの予防としても使えますから、家に1本あると何かと便利ですね。
使用期限も3年は持ちますから、しっかり使い切れそうですよ。
消毒用エタノールの特徴
- 人体に害がない安全な成分
- カビを分解して殺菌してくれる
- 揮発性が高いのですぐに乾く
- 使用期限は3年ほどと長期保存が可能
消毒用エタノールは黒カビには効果がない
消毒用エタノールの効果を知って壁のカビ掃除をしても、黒カビの場合は効果が感じられないかもしれません。
特にカビが発生してから時間が経っている場合はカビの根が深く、完全除去まではなかなか難しいと言えます。
ただ殺菌効果は確実ですから、これ以上の広がりは無いと思って大丈夫です。
消毒用エタノールには洗浄効果と殺菌する力はありますが、漂白効果はありません。
黒カビの色素が壁に沈着してしまった場合は元通りにするというのは難しいんですね。
色素が残っていれば例えカビが死滅していても、見た目はやっぱり黒カビでしかない・・・(>,_<,)
せっかく掃除をしてもちょっと色が薄くなったかな?くらいでは納得できませんよね。
壁が真っ白であれば市販のカビ取り剤や漂白剤で元の白さまで戻すことができます。
ただ柄物の壁紙を使われている場合は、色の付いた部分が変色してしまう恐れがあります。
よく注意して少しづつ使うか、消毒用エタノールを吹き付けてメラミンスポンジなどで優しく擦って対処するのがおすすめです。
それでも壁紙の表面のカビであれば落としきれますが、壁紙の奥の下地材にまで繫殖したカビは自分達だけできれいにするのは難しくなります。
1度壁紙を剥がして処理をしなくてはなりませんから、そうなるとプロの業者に依頼する方が安心かもしれません。
重曹とセットで使った方が効果がある
安全な成分でお掃除をするなら、重曹が消毒用エタノールをサポートしてくれます。
重曹にはカビのエサとなる様々な汚れを分解する効果や消臭効果があり、除湿効果もあるためカビの活性化を止めることができます。
さらに消毒用エタノールに足りない漂白効果も決して強くはありませんが持っています。
重曹の粒子が研磨材の役割も果たしてくれるので、凹凸があるデザインの壁にも小さなブラシで擦れば汚れ落としに効果を発揮してくれますね。
この2つの成分だけでカビと闘っても良いのですが、ちょっと頼りないのが漂白効果なんですよね。
もう少しサポーターを増やして強化していきましょう。
使うのは消毒用エタノールと重曹に加えて、「酢」と「酸素系漂白剤」です。
酢には殺菌効果があり、酸素系漂白剤は重曹と一緒に使うとさらにパワーアップして漂白効果が高まります。
ここで気をつかなければいけないのは、酸素系の漂白剤を選ぶということ。
間違って「塩素系漂白剤」を使うと化学反応を起こしてしまいますから、重曹と同じアルカリ性の酸素系を確認してから使いましょう。
使い方と手順
- 水で2~3倍に薄めたお酢を壁にスプレーして強固なカビを緩める
- 重曹に水を少し加えた重曹ペーストを作り、そこに重曹と同じ分量の酵素系漂白剤を混ぜる
- 歯ブラシやスポンジなどでカビの上に擦り込んでからラップで覆い2~3時間置く
- 濡らして固く絞った雑巾で拭き取り、仕上げに乾いた布でもう1度拭き取って完全に成分を取り去る
- 消毒用エタノールを吹き付けてしっかり乾燥させる
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エタノールを使う上での注意点
エタノールはその成分がアルコールですから揮発性があり引火の危険があります。
火の側では絶対に使用しないようにしましょう。
また「消毒用エタノールIP」と最後にアルファベットがつく商品名のものは、イソプロパノールという添加物が配合されています。
口にすることなんてまず無いとは思いますが、酒税法によるコスト削減のため飲用ではないアルコールが配合されています。
もちろん安全性は高く効果も変わりはありませんが、体内への影響が不安な場合は注意が必要ですね。
無水エタノールには殺菌力はない
エタノールには「無水エタノール」という種類もあるんです。
消毒用エタノールには水が含まれていますが、こちらは無水。
純度の高いアルコールですからさぞかし効果も高いんだろうと思ってしまいますが、アルコールは水を含まないと殺菌効果が生まれない特性があるんです。
1番殺菌効果が高い濃度はエタノール8:水2の割合ですから、消毒用エタノールなら何も手を加えずにそのまますぐ使えるという訳です。
では無水エタノールにはどんな使い方があるのかというと、無水ならではの有効な使用法があるんです。
洗浄効果は高いですから水を使いたくないパソコンやキーボードの掃除、揮発性の高さからガラス掃除にも向いています。
水分が含まれていないため水滴や水拭きの跡が残らないというのはメリットですね。
塩素系漂白剤と一緒に使わない
エタノールは塩素系の成分が混ざると化学反応が起きて有害物質が発生してしまう可能性があります。
少量なら人体にすぐに影響が出る訳ではありませんが、十分注意をしなければいけませんね。
商品の詳細表示に「混ぜるな危険!」の文字があった場合は必ず単体で使用しましょう。
安全性を考慮して使う成分を選んだつもりでも、誤って異質の成分を混ぜてしまうと健康被害になり得ますから、成分の特性を理解しておくと安心です。
洗剤の場合は酸性とアルカリ性は絶対に混ぜないようにしましょう。
まとめ
換気が十分でなかったり湿気が溜まりやすい季節は、室内の壁にもカビが発生してしまいます。
消毒用エタノールはカビを予防する効果もありますから、気温と湿度が高い日はよく換気をしてスプレーをしておくと良いですね。
漂白効果がありませんから、黒ずみが気になる場合は重曹と酸素系漂白剤もプラスして使いましょう。
カビは放置しておくとアレルギーの原因になってしまうかもしれませんから、しっかりと殺菌して気持ち良く過ごしたいですね。
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